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2013年5月26日 - 2013年6月1日

2013年6月 1日 (土)

ニューヨークで一番好きな場所は?と聞かれたら

もし、「ニューヨークで一番好きな場所は?」と聞かれたら、絶対、
「図書館!!!」
と答えようと準備している。

残念ながら、まだ誰にも聞かれていないが。

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この写真の5Aveにある古い図書館も素敵だけど、そうじゃない、ニューヨーク中に点在している公立図書館が本当に好きだ。

イメージキャラクターはライオン。

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こちらは、5Aveの古いすてき図書館(※正式名称わからない)にあった、レゴでできたライオン。すごい!


ある日のこと、ふらりと入った図書館で、利用者カードを作ろうとしたら、
「住所がわかるPhoto ID持ってきて」
と言われて玉砕した。

またPhoto IDですか・・・・住所が入ってるPhoto ID、持ってないんですよわたし!!
「パスポートじゃだめですか?」
と聞いたところ、
「パスポートと、名前が入ってる光熱費の請求書を持ってきてくれればいいよ」
とのことであるが、我が家は大家さんとの交渉の結果、電気代と水道代が家賃に含まれてしまっているのである。

にやにやと図書館のカードを見せびらかしてくる、天下のPhoto ID、労働許可証を持っている夫。
憎い・・・・
(念のためですが、わたしも労働許可ありで働いてるんだけど、ビザに労働許可がついているので、Photo IDがない)

要は住所が証明できればいいんでしょ!ということで、パスポートとアパートの賃貸契約書を持って行ってチャレンジしたところ、受け付けてくれるとのこと!

やったーーーーー!!

しかし、そのとき。カードのアプリケーションフォームに、
「ファミリーカードを作りますか?」
という項目を発見した。

・・・・・・・・

Photo IDを持ってる夫にファミリーカードで作ってもらえばよかったんじゃん・・・・
「なんのために結婚したのよ、わたし!!こういうファミリーサービスを受けるためじゃないの!?」と自分を責めるが、もちろん後の祭りである。
・・・・この情報がどなたかの役に立ちますように。

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じゃーーーーん。
ともあれ、カードは手に入れた。
なぜかキーホルダーサイズのカードもついていた。裏にバーコード入り。


前置きというか脱線したけど、ニューヨークの図書館の雰囲気がすごく好きなのは、こんなところ。

(1)設備が充実している
本はもちろん、広い机や自習室があるところが多いし、インターネットに接続できるパソコンもたくさんある。

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こちら、マンハッタンのど真ん中にある図書館の机スペース。
広い!!
もちろん無料Wi-Fiもあるし、電源が取れるところも完備。
日本のマンガの英語版も置いている図書館があってびっくり。


(2)サービスが充実している
先日紹介した、無料英語クラスのほかにも、図書館独自で色々なサービスを提供しているようだ。
職業訓練的なパソコン教室やMS Officeのクラス、瞑想やらZumbaまで、その分野は幅広い。
(英語クラスに登録したときの記事→こちら)
さらに、仕事の紹介までやっているそうで、日本でいうところのハローワーク的機能もあるのだろうか。

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この前、Foursquare(位置登録系アプリ)で図書館にチェックインしたら、こんな広告がでてきて、40万人も!?というのと、広告をFoursquareに出してるの!?と2重にびっくりした。

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別の日は、郊外の図書館の前にこんなバスが停まっていた。
何かと思って聞いてみたら、バスの中にブロンクスリバーを再現しているという。

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なんだかいいなあ、こういうの。「Find a beaver!」と書いてあったので、乗っていた女の子(推定5歳)と一緒に探した。

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おお、いた!!

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うさぎもいた。むふふ。

(3)図書館が地域発展に非常に貢献している
充実した設備やサービスを見てわかる通り、図書館はただ本を貸し出すというサービスを提供しているのではなく、地域に密着して、その地域の人たちの生活をよくしようというミッションが根付いているような気がする。
そのミッションに賛同して働いているスタッフの人たちも、基本的にはやりがいを感じているからか、親切で熱心な人が多い。(図書館のスタッフに女性が多いのはなんでだろうなあ。日本でもそうだけど)
各種無料のクラス・サービスは、多民族社会のセーフティーネットになっている部分もあると思う。
なので、収入のあるわたしがそのサービスをあんまり使いすぎるのはどうかな・・・・と思う面もあるけど、ちょっとこの問題は次回以降にでも。

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ということで、こんな素晴らしい図書館だけど、今はニューヨーク市からの予算カットに直面している。
Stop_the_cuts
こちらは予算カットに反対する活動のページのスクリーンショット。
この『STOP THE CUTS!』はスローガンになっていて、最近、図書館の入口とかによく貼ってある。
コスト削減って、こういう短期的に成果がわかりづらい、図書館のような教育・文化的事業から行われるんだろうなあ・・・・と複雑な気持ちである。

そう、お金持ちの人って、図書館使わないしね・・・・

図書館のスタッフの方が言うには、以前は日曜日も開いている図書館が多かったそうなの実はこれまで4年間予算はカットされ続けているらしく、その結果、日曜日は閉館する場所がほとんどになってしまったという。
今回の大幅な予算カットを受けたら、土曜日も閉館しなければいけなくなるかも・・・・という話である。土曜日に図書館が開いてないなんて!!そんなのありえない!!!

ということで、わたしは図書館好きすぎだし、恩恵にあずかりまくりなので、サイトから投書を送ってみたら、数日後に市長の名前で返事がきてびっくりした。
いわく、2001年から、図書館の予算は4000万ドル増やされたそうで、それを持続可能的な運用にするために、バランスの取れた予算にしようと思っている、とのことであった。
こういう投書をしたことがほとんどないので、具体的な数字が入った返事がきたことにびっくりしたのであった。


ともあれ、以下のリンクから図書館の『STOP THE CUTS!』活動のページに行けるので、興味のある方、サポートされたい方はどうぞ。

Stop the Cuts (New York Public Library)

友達諸君、ニューヨークに来てくれたときに図書館しか案内できなかったらごめん・・・・
好きな場所の次点はグリーンマーケットと蚤の市なのでそれで勘弁してください。

2013年5月30日 (木)

世界のフラットさを情報伝達手段から考える

先日書いたこちらの記事、特にミレニアル世代の方たちや、その世代を応援したいという方たちに読んでいただいて、うれしいフィードバックもたくさんいただいた。

過去エントリー:「オレがオレが」なミレニアル世代が世界を救う?


「ああ、こういう経験ある!」だったり、「スマホ洗濯機の例がすごくよくわかる」というようなミレニアル世代の普段は隠されていた心の叫びだったり、少し上の世代の方からはこんなコメントも。

Tweet_3


おそらく、FacebookやTumblrを初めとする、アメリカでその影響力が認められているIT系スタートアップ(=ベンチャー企業のこと)はミレニアル世代が経営しているものが多いので、「最初は何をやっているかわからないけど、無視できない大事な存在」と捉えられているんだろうなあ。


さて、冒頭のミレニアル世代の記事の中にも転載したのだけど、TIMEのあの記事が言う、
「ミレニアル世代の世界は平等(Their world is so flat that they have no leaders)」
について、なんでなんだろう?と考えていた結果、

「情報伝達手段が平等で、誰もが発信源になれるし、誰もが有益なフィードバックを返す存在になれるからじゃない?」
という仮説に行きつき、こんなエントリーを書いてみることにした。


今日のエントリーでは、「情報伝達」の手段を、

A. 情報の宛先の数→ユニキャストか、ブロードキャストか?
B. 情報の媒体→紙か、データか?


のふたつで分割してみようと思う。
思考実験なので、「町の掲示板みたいのはどうなんだ」というツッコミは勘弁してくだせえ。


ちなみに、ユニキャスト、ブロードキャスト、というのは、インターネット関連の技術でよく使われる言葉で、

ユニキャスト:1対1の通信
ブロードキャスト:1対複数の通信


のことを指す。この辺の言葉がどのくらい一般的なのかわからないので念のため解説。
(中学くらいからどっぷり情報系理系女なのでわからないのである・・・・)


ということで、このふたつの要素で情報伝達手段を分けてみると、こうなる。

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それでは、ひとつずつ見ていきたい。


(1)ユニキャスト+紙

要は手紙。はるか昔、聖徳太子が使った手法で、今でも残っている。
あと、印刷技術が広まる前の詩や物語は、みんな書き写していたんだよねえ。源氏物語とか。
この方法、何よりも時間がかかる。紙の紛失を恐れて書き写すのも大変だし、書き写す人が間違える可能性もなきにしもあらず、とにかく信頼性も低い。パケット再送とかできないし。
しかし、1対1で、基本的に相手の立場や自分の立場を考えて、特化したメッセージを伝えることができるので、「気持ちが伝わる」というのはいまだに特徴として挙げられるのかもしれない。
あえて図を描くとこんなかんじ。
Photo_3
上が聖徳太子バージョン、下が源氏物語バージョン。
年賀状がここに入るかはちょっと微妙だけど、ひとりひとりに手書きメッセージを入れていたら入れてもいいとしよう!


(2)ブロードキャスト+紙

新聞とか正党機関紙、雑誌。
フランス革命のときにばらまかれた、マリーアントワネットを中傷するビラ(こんな感じ)なんかもこれに入る。(何を隠そうわたしはベルばらファン)
手紙よりは情報が伝搬する範囲が広いので、自分の考えをたくさんのひとに伝えたいとき、仲間を作りたいときに有効。本とか同人誌もここに入る。

Slide2


図はこんなかんじ。
何より紙でブロードキャストするのには昔は版画、今でも大きな印刷機がないといけないので、お金がかかる。
印刷そのものにもやっぱり時間がかかるし、印刷後は記載を修正のが大変なので、印刷するまえに推敲を重ねる時間も必要で、時間もかかる。
さらに、情報の受け手側は、「この記事なんかおかしくない?」と思っても伝える手段が投書とかで、ちょっとハードルが高い。

この方式は、行きわたる情報の範囲は広いんだけど、「情報の受け手どうしでの情報交換があまりない」という点も挙げられる。
もちろん、「ねえねえ、あのアントワネットの悪口読んだ?」というのを噂することもできるけど、基本的には情報の受け手は受け手であって、もしかしたらアントワネット様の大ファンかもしれない人に「悪口見た?」とか言うのは危険だし・・・・
ちょっと例が極端かつ趣味に走りすぎたかもしれない。


(3)ユニキャスト+データ

電話とかFAX、電報とかがここに入る。
媒介するものが紙の時と違うのは、即時性と双方向性。伝えたいことをすぐ伝えられて、さらに相手のレスポンスをすぐに得られる。

Photo_4



ちゃんと相手に伝わった、ということがすぐに確認できるので、緊急の連絡には非常に向いている。
こういうちゃんとした(?)情報の伝搬だけじゃなくって、自分のぱらぱらとしたまとまりのない感情を伝えるのにも向いているといえる。ああ、昔、長電話とかしたなあという気持ちである。
ただし、電話代は特に国際電話とかになっちゃうと高いし、時差も気になる。
また、当たり前だけど、連絡網とか言いつつ5人に電話しろ、っていうのは大変だし、相手が超忙しいのに電話をずーっと鳴らし続けたら嫌われるかもしれない。


(4)ブロードキャスト+データ

ブロードキャストと言えばまずはテレビ、そして最近(でもないけど)ならインターネット。
大勢でやる電話会議もこれに入る。


アントワネット様の風刺画のように、同じテレビを持っている人もでも、誰が何を見ているかはよくわからないし、どんな感想を持っているかも基本的にはクローズド。
そのため、影響度を測る物差しとして、視聴率というサンプリング調査が行われている。(共通言語のように「月9見た~?」という会話を繰り広げるグループに一瞬足を突っ込んだことがありましたがそれはさておき)
数字だけじゃねえ、ということでテレビ局側ももっと細かいフィードバックがほしくて、アンケートとかしているのかもしれない。
さらに(2)の新聞とかに近い部分として、たとえば
「納豆がダイエットにいいって嘘っぽくない・・・・?」
と思っても、それを確認するにはテレビ局に電話しなきゃいけなくて、それですらめんどくさいのに、きっとつながったらつながったで、
「視聴者の皆様の貴重なご意見として承ります」
とかマニュアル通りの対応を受けるのだろう、想像だけど。だから、放送内容を検証する社内組織や団体がいる・・・・のだと思う。

しかし、我らがミレニアル世代の味方のインターネットさんはここがちょっと違う。

Photo_5

まず、誰かがネタ(と書いたけど、記事でも自分の考えでもなんでもいい)をオレンジ矢印の方向に投下したとしよう。
そしたら、それがフォローしている人の目にとまる。上の図だと、その人をフォローしている人は1人しかいないけど、そのたったひとりの人が、その情報を自分のフォロワーに流して、さらにそのフォロワーが自分のフォロワーに流して・・・・とどんどんシェアされていく。
さらに、そのネタを受けた人は、赤い矢印のように自分の考えをいろんなところで表明し始める。
これについてはどう思う、こう思う・・・・各自のSNS上の設定にもよるけど、基本的には個人の意見は可視化されていて、広く見ることができる。
これらのいろんなところで発生したフィードバックを、ネタの発信者はすぐに手にいれられる。

そして、インターネットに接続できる端末を持っていて、インターネット接続料金を払ってさえいれば(無料Wi-FiでもOK!)、だれでもネタの発信元になれる。
もちろん、受けるフィードバックはすべてが友好的なものではないだろうし、時にはめんどくさいと思うこともあるけれど、双方向+速い+広い影響範囲のコンボ!!
さらに、ネタはもちろん玉石混交で、いいものもあれば嘘もあるので、ノイズから必要な情報を得るという力を養う必要がある。

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ここまで書いてみて気づいたのだけど、友達とのおしゃべりとか、深い議論とかは(1)か(3)の方法がいいような気がする。もしくはクローズドな(4)。
最近、SNS疲れと言われているのって、(1)か(3)の方法で解消すればいいコミュニケーションを、オープンな(4)の方法で解消しようとして失敗しているのではないだろうか・・・・

ともあれ、(4)は広くフィードバックがもらえることに大きなメリットがあるのだなあ、ということを再確認。ということで、Twitterの非公開設定は今日でやめてみた。
この辺についての考察は今後していきたいと思う。


相変わらずニューヨークあんまり関係ないエントリーが多くてすみません・・・・

2013年5月28日 (火)

ホットドリンクをストローで飲んでいる人たち(美意識高め)

ニューヨークに来て以来、ずーーーーーーっと謎だったことがある。
それは、

ホットドリンクをストローで飲んでいる人がやたらいる

ことである。

最初は冷たい飲み物なのかな?と思ったのだけど、最初に見かけたのは真冬の街角、どう考えてもホットドリンクである。
ダンキンドーナツの大きな紙カップからもにょきっ、スタバの見慣れた白い紙コップからもにょきっとストローが伸びている。


・・・・・・・・意味わかんない。
絶対暑いしやけどするでしょ!


そして先日、5月とは思えないくらい寒いある日、やっとこの謎が解明した。
ネイティブの子と街を歩いていた時、やっぱりスタバの白い紙コップのプラスチックの蓋にさした緑のストローからホットドリンクを飲みながら、「freezing!!!」と体を震わせているお姉さんを見かけた。
「寒い!」と言いながら冷たい飲み物を飲んでいたらただの変人である。


「あれさ、あったかい飲み物だよね?なんでストローで飲んでるの?やけどしそうじゃない?」
と聞いたところ、ネイティブ子はああ、となんともない様子で答えたのであった。

「ストローで飲むと、歯にステインがつきにくいんですって」

!!!!

まじでか!!
でもやけどするよね・・・・?と聞いたところ、「するでしょうねー、あははーー」とのこと。

アメリカ人よ、喉にやけどをしようとも、歯が大事なのですか・・・・・・・・!?
歯の方が確かに恒久的なものかもしれないけど、そのために日常的にやけどしてたら毎日がつらくない・・・・?

ともあれ、うおーーー、あの行動には意味があったんだーーー!ということに気づいたので、さっそくGoogle先生に伺ってみた。

5 ways to keep from getting stained teeth(SHE KNOWS HEALTH & WELLNESS)

「歯が着色するのを防ぐための5つの方法」と題して、こんな方法を紹介している。

1. BRUSH(磨け)
2. USE A STRAW(ストローを使え!!!)
3. PICK YOUR TOOTH PASTE CAREFULLY(歯磨き粉は慎重に使え)
4. FLOSS(フロスしろ)
5. DRINK COOLER COFFEE(冷めたコーヒーを飲め)

うお、ストローって言ってる!と思って、その項目をよく読んでみると、

熱い飲み物にはやりたくないでしょうけど、朝のジュースはストローを使ってみてはどう?歯にあたる着色された水分の量を減らせます」

と書いてある。あれ・・・・???
これ、トンデモ(※根拠のない大きな誤解のこと)なんじゃないの?と思ってたら、なんか美女っぽい人のブログも発見。


THE BEST BEAUTY TIP EVS: DRINK COFFEE OUT OF A STRAW. TRUST ME.
(THE SKINNY CONFIDENTIAL)

Drinking coffee out of a straw is worth preserving the whiteness of your teeth.
Oh? I know what you’re thinking: I’m so stupid to pay attention to such little detail? Trust me; you’ll thank me later.

(美女風訳:ストローを使ってコーヒーを飲むことで、歯の白さが保てるのよ。
 ええ、あなたが言いたいことはわかるわ。「そんなに小さいことにまで気を配らなきゃいけないの?」ってことでしょ?信じなさい。後でわたしに感謝することになるわよ)

ほ、ほんとですか・・・・?と訝しんでいたら、お、コメント欄に、「この方法、異論があるわよね(別の美女風訳)」という書き込みがある。
ほーら、やっぱりトンデモなんじゃん?と思って読んでみる。

I say drink coffee & tea (and any other dark/stain-potential) beverages through a straw. I have friends who say the straws give you wrinkles around the mouth.

(別の美女風訳:わたしはコーヒーとかお茶とか、ステインがつくものはストローで飲むべき、と言っているの。でも、「ストローで飲むと口の周りに皺ができるわよ」って主張する友達がいるのよ

皺かいな!!!!
美女の考えてることはわからん。喉はいいの!?


Does drinking through a straw save your teeth from stains?(Yahoo Answers)

最後はYahoo知恵袋。こちらの答えもよくわからない。
砂糖が悪さをするって・・・・何を言っているんだいまさら!!!!


ここまで読んでくださった、美意識の高い読者の方の中には、
「明日からホットドリンクストローで飲まなきゃ!」
と思われた方もいらっしゃるかもしれない。

アメリカのamazonに売ってたわ・・・・ホットドリンク用ストロー・・・・

製品のページ(ここ)に行くと、
「穴が2つ空いていて、飲む量を調整でき、やけどを防ぎます
とうたっている。
・・・・信じられない。信じられないんですけど、ここまで自信満々に言われると大丈夫なような気もしてくる。


ともあれ、お茶が大好きで、毎日多分リットル単位で飲んでいる(そして美意識の低い)わたしの中では、

まあ効果はあるのかもしれないけど、喉やけどしたくない

という結論に達したのであった。


しかし、ホットドリンク×ストローの組み合わせ、次に東京で流行ったりするんじゃないか・・・・と危惧している。
「美意識の高いニューヨーク女子の新常識!トレンドはホットドリンクストロー☆」
なんてコピーが美容雑誌に出ちゃったりして。
どうしよう、次に帰った時に友達みんなマイホットドリンクストロー持ってたら・・・・

日本全国、緑茶をストローですする日は近い!?

・・・・いや、遠くあってくれ。

2013年5月27日 (月)

「グローバル化」とか言っているからつまずくのです

本の整理をしていたら、アメリカに来る前に成田のTSUTAYAで買った本を発見した。

なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまずくのか―世界の先進企業に学ぶリーダー育成法





まず、「グローバル」というカタカナ言葉がいろんな場面でいろんな意味で使われていて、よくわからなくなっているんじゃないか、という問題提起から始まる。
「地球的○○」という形に置き換えるのはどうですか、と提案しているけど、うーん、これはちょっと語呂が悪いような。「全世界規模」じゃだめなのかな?と感じた。
まあしかし、「グローバル化」とか「グローバル人材」が誤解されているのはおっしゃる通りだと思う。
「英語ができれば、どんな仕事でもできると思うなよ!!!」というのは、以前も書いた。
(参照記事→『「英語ができる」という評価を「英語ができない」人がする悲劇』)


本書いわく、日本企業のグローバル化でのつまずきの要因は以下4つだそうだ。

(1)もはや競争優位ではない「高品質」にこだわり続けた
(2)生態系の構築が肝心なのにモノしか見てこなかった
(3)地球規模の長期戦略が曖昧で、取り組みが遅れた
(4)生産現場以外のマネジメントがうまくできなかった

ああ、おっしゃる通りです・・・・
やたら高品質なスマホ連動洗濯機やら(いつもネタにしてすみません)、某音楽会社がデジタル配信をずーっと拒否してたことやら、なんとなく政府が言ってるから海外で事業やらなきゃいけないなーとか、どうしようもないマネージャーとか・・・・
あ、最後は一部の人に対する感想で、もちろん素晴らしい方もたくさんいます!

以前、ヨーロッパに住んでいたときに、デパートの家電製品売り場に行ったら、韓国製のTVが売り場のほとんどを占めていて、高い日本製のTVは隅に追いやられていて、あー、なんか日本って違うんだなーと感じたことを鮮明に覚えている。
ちなみに、その当時家具付きの我が家についてたTVやそのほかの家電も、ほとんどが韓国製だった。
あ、今の家の備品のTVも韓国製だ・・・・

これらの4つの課題は、「視野狭窄」、「土俵違い」、「多様な人材の欠如」が招いているものだとしている。
この後に続く文章は、「ああ、わかる人はわかってるよねえ」と思う文章である。

 多くの日本の企業は、その組織の構成においても、意思決定の現実においても、中年の男性を中心に成り立っています。女性の活用は世界的に見て遅れており、中枢にいるのは四十代以上の日本人男性です。外国人の活用もほとんど進んでいません。
 社内に人材がいなければ外部の知恵ある人と協業することも必要ですが、社外の人に対しては、時に下請け扱いをして高圧的になりがちで、プロフェッショナルを適切に遇することが増えてです。内向きで、流動性と多様性のない組織からは変化の時代に即応したアイデアも戦略も生まれにくいのです。
(中略)
 この多様性のなさはイノベーションが求められグローバルな展開が求められるいま、そしてこれからの企業経営において、大きなハンディキャップになる可能性があります。

以前も書いたとおり、「多様性が大事」というのは、なかなかマジョリティの人にはわかってもらえないのである。
(参照記事→『オールドボーイズネットワークとエイリアンのわたし』)


この本は、そんなマジョリティの人たちが開いたら、「うっ」と考えさせられるんだろうなーと思う言葉が、ほかにもたくさんつまっている。
・・・・ので、マイノリティ、エイリアンから見たら小気味よい。くくく。

 すべての人間が外国人への偏見や先入観を少なからず持っています。グローバルにビジネスを展開すると決めたならば、そうした偏見については意識的に減らしていくように努力することが不可欠です。
 しかしこれらを一番困難に感じるのは、日本人男性正社員です。彼らは自らが日本企業において心地よいメインストリームにいるため、自分たち以外の周囲の人たちのことを一段低く見がちです。

なるほど・・・・
これは本当に個人的な経験なんだけど、「白人の奴ら」みたいな発言って、今のところ日本人の中年以上の男性からしか聞いたことがない。
わたしは鈍感なのか、それともまだまだ経験が浅いからか、「白人だからえらそうだなあ」、とは感じたことはないんだけど、もしかしたら、
「なんか馬鹿にされてる!日本では馬鹿にされたことなんかなかったのに!」
と無意識に感じて、そういう感想を持つ人がいるのかもしれないなあと思った。

 昨今、日本企業のモチベーション低下や職場におけるストレスの増大などがよく言われていますが、ひとつにはメインストリームである日本人男性正社員の自分たち以外の相手、例えば女性、若手、派遣社員、外国人、社外パートナーといった人たちに対する共感性(エンパシー)と思いやり(シンパシー)の欠如がそれを起こしている部分もあるのではないかと思います

これはほんとそうだと思う。
「毎日11時まで残業、通勤時間は1時間半、家のローンは35年」
みたいな昔の同じような人たちしかいない職場環境だと、
「だいたいどういう生活をしていて、生きる上で何に重きを置いているか」
というのがわかるので、その中でどう振る舞うかとかは気にする必要がない。
でも、雇用形態、働き方、生活の仕方が違う人たちがいる環境では、相手の立場をよく考えることが必要なんじゃないかなあ。

例えば、共働きの家庭だったり、子供のいる家庭だったり、介護をしている人だったり、または残業代が出ないという契約になっている人に、「11時まで働かないなんてけしからん!」って時間だけ見て怒るのはばかばかしいし、安い時給の人に、「この程度の仕事はなんだ!」って言うのもなんか違う気がする。
(給料と質の問題は難しいけど)

時に日本の経営者は若手を鍛えなければいけないと言いますが、果たしてご自分は鍛えられているのでしょうか。

ゴルフは鍛えられてそう!


本書いわく、「グローバル人材育成のために日本企業ができること」として、5つの提案をしている。

(1)研修以前にもっと人事異動を効果的に使え
(2)幹部教育を手厚くせよ
(3)人材育成は日本人も外国人も対象にせよ
(4)英語とともにコミュニケーションの型を学べ
(5)海外ビジネススクールを有効に活用せよ


最後に。この本の中に、「日本企業の挑戦」、として、ある企業の研修風景の写真が出ていたんだけど、これが笑えなかった。
中年以上の男性ばっかり・・・・
超えなきゃいけないハードルはなかなか高い。

ちょっと話は飛ぶけど、先日の三浦雄一郎さんのエベレスト登頂について、面白いTweetを発見した。

そういえば、矢沢永吉さんのアルバム?が最高齢オリコン1位とか、そんなニュースも出ていたけど、これから高齢化社会だし、医療も発達していくのだから、「最高齢」記録がどんどん破られるのは当たり前かもしれないなあ。


メインストリームや今後マジョリティを占める高齢者が元気なのはもちろんいいことだけど、マイノリティになってしまう若い世代に出番が回ってこない社会はやっぱりちょっと物足りない気がする。
出番を回すためには、高齢者まではいかないけど、ちょっと年上の世代が、
「自分でもできる!」
と思うことをそっと若者に譲ることで社会が活性化する、という意識を持つことが大事なのではないかなあ。

「若者を援助することはかっこいい!」みたいな風潮を作ったらいいのかもしれない。
しかし政府にはこの活動は期待できない。だって65歳定年を義務化しちゃう人たちですから。

じゃあどうするのか?
前にも書いたけど、ミレニアル世代には、メインストリームでマジョリティなエスタブリッシュメントを怖がらせるくらいの力があるのである。
(参照記事→『「オレがオレが」なミレニアル世代が世界を救う?』)


新しい文化や、社会で必要とされるその力や製品、サービスをうまくアピールして、マジョリティである中年男性に理解してもらって、援助してもらうことを考えてみたらどうだろう。
きっと、わたしみたいな、「おじさんたち、全然わかってない・・・・」とグチグチ言いがちな人が、あきらめずに彼らをしぶとく説得したり、歩み寄ることが必要なんだと思う。
媚びるのとは違うと思うのでなかなか難しいけど。


歩み寄りやうまく立ち回るのって、ときにめんどくさいけど、何かを変えたいなあと思ったらちょっとずつ道を作ることが大事だよなあ、と30代になっても反抗期な自分にちょっと反省した三連休の最後の日だった。

2013年5月26日 (日)

ラスベガスは巨大な大人のディズニーシー

ラスベガスと言えば、カジノである。
なんと、カジノはどのホテルにもあるという・・・・

「ええええ!ドラクエみたいに、大きなカジノが街の真ん中にどーんとあるんじゃないの!」

と発言したところ、同僚数人に爆笑された。
よく考えたら、ドラクエのカジノも宿屋の地下にあることが多いので、リアリティを追求している、とも言えるのかもしれない。
はい、また読者置き去りのゲームネタは置いておきましょう。

ということで、ラスベガスへ行った。
前述の通り、どのホテルのロビーにも、カジノがある。

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ついでに言うと、空港を降り立った瞬間にも、カジノというか、スロットマシーンとかギャンブルマシーンがあった。
街のイメージ作りを徹底していると言える。
わたしは「せっかくだから」という動機でもやる気が起きないノリの悪いやつで、
「ああ、なんでみんなデジタル機器に勝負を挑むのか・・・・期待値いくつなんだろ」
とか冷めた目で台の前やディーラーさんを取り囲む人たちを眺めるのであった。
ギャンブラーにはたまらない街なんだろうなあ。

では、街の中はどんなかんじかというと、こんなかんじである。

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ローマ・・・・???


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パリ・・・・・・・・???


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ヴェネチア・・・・・・・・・・・・って節操なしかい!!!

わたしは結構いい歳になるまでディズニーシーに行ったことがなくって、初めてディズニーシーに行ったときに、
「おおおお、ヴェネチアっぽい!結構頑張って似せてる!」
という素直な感想を述べて友達に怒られたことがあるのだが、なんというか、あのディズニーシーのがんばっているのを街の単位にまで拡大したかんじである。

あと、こんなニセモノっぽいものがたくさんである。

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リアルト橋にゴンドラ。

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センターオブジアース・・・・じゃないけど、ディズニーシーにこういう場所なかったっけ。

夜はこのように噴火(※花火ではない)ショーが行われ、またもやディズニーシーっぽさ満載。

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これはニセモノではないけど、有名らしいガラスでできたお花の装飾。きれい。

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このホテルをはじめとして、ラスベガスにはヴィトンやらシャネルやらのブランドショップや、ちょっとカジュアル系のお店やら、ハワイやグアムの最強版ですか?というくらいお店がある。
「買い物したくなるでしょー」とか人に言われたのだが、めっきりブランドものに対する物欲が飢えているわたしはスルーである。
フリーマーケットで古着を買う方が心が躍るタイプなのだ。(過去記事:『ヘルズキッチンお散歩』)

ところで、ラスベガスはめちゃくちゃ空気が乾燥している。
ニューヨークも東京と比べたら空気の乾燥具合は相当なのだが、ラスベガスは裸眼のわたしでも目がかぴかぴになり、ホテルの部屋の中に干した洗濯物もあっという間に乾いてしまうかんじ。

ちょっと気になって湿度を調べてみた。

Humidity_2

ニューヨークの30%もあれだけど、ラスベガス9%・・・・
ちなみに本日の東京の湿度は80%だそうだ。しっとりだなあ。

なんでこんなに湿度が低いのか、というと、ラスベガスの周辺は砂漠である。
飛行機から眺めると、一面茶色い大地が広がっていて、ダニー・ボイルの『127時間』を思い出して背筋が寒くなる。(あれはユタ州だそうだ)
飛行機からの眺めの代わりに、Google Maps先生の衛星画像を貼ってみよう。


大きな地図で見る
   

うおー、ラスベガスだけ緑だ。
Wikipedia先生によると、ラスベガスは昔、大きなオアシスだったそうだ。
開拓されたのは、結構最後の方で(そりゃそうだろうなあ)、政府が人を集めるために、ギャンブルを許可したり、税金をなくしたりと、色々やってみたところ、人が集まって、今でも人口は増加しているらしい。

しかし、人口増加に伴い、水の供給は問題になっているらしく、こんな記事を発見した。

How Las Vegas's Survival Depends on Its Water Sources(Environmental graffiti)

まあ砂漠のど真ん中だしね、って、あれ??

 


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こんなところに大量の水を使っている場合なのだろうか・・・・


夢を見させる場所だから演出は大事なのかもしれないけど、「もったいない精神」がずきずきする。
歯を磨くときにホテルの水道の水を口に入れたところ、「現代の技術でこんなにまずい水が!」と驚くレベルのものがでてきた。
実家から千葉県に引っ越して、田舎の実家のノリで水道水をそのまま飲もうとして「うえっ!!!」となった、あのときの感覚である。
ともかく、人生でワースト1,2を争うまずさ。対抗馬はインドのムンバイ。
しかし貴重なお水なので、文句は言えない・・・・


ちなみに、ラスベガスはカジノで儲けることを前提としているからか、ホテルやレストランのコストが比較的安い。
これニューヨークで食べたらいくらだろう・・・・というものが半額~7割くらいで食べられる。
ホテルも安いところは25ドルくらいであるし!すごい!


とりあえず、この「恥ずかしげもなく、いろいろコピーしている感じ」は、突き抜けちゃっていて、
「さすがアメリカ、広いね、いろんな場所あるね」
という気持ちになれるので、1回体験してみてもいい場所なのかもしれない。
ぎらぎらびかびかしている、大人のディズニーシーだと思えば、飛行機代が入場料みたいなものだろうか。
ブランドショップでのお買い物や、カジノを考慮しなければ。


わたしはもう1回行きたいか?と言われたら・・・・ちょっと悩む。

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