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2013年2月11日 (月)

駐在員はえらくもないしすごくもない

“駐在員の下僕”海外現地採用社員の実態〜コストカット要員、そのまま最下層へ…(Business Journal)

堅そうな名前がついたサイトのわりに、この記事の質は・・・・という内容。

つっこむ方もどうなの、と言われそうだけど、いわゆる「駐在員(笑)」のわたしが端からつっこんでいきましょう!

べ、べつにブログのネタがないわけじゃないんだからねっ!!!

--------

停滞する日本に見切りをつけ、海外に活路を見いだすーー。
転職希望者の間で、「現地採用」、通称「現採」が人気だ。

停滞する日本に見切りをつけて、海外に活路を見出すような人日系企業だけ狙って転職するのかなあ?


本社から海外に派遣される駐在員になるには、商社やグローバルなメーカーの正社員になるしかないが、そのハードルは驚くほど高い

これも上記と同じく、停滞する日本に見切りをつけて、海外に活路を見出すような人(辞書登録しようかなこの代名詞)が、日系の商社やメーカーの駐在員という立場だけを狙うだろうか。
この記事では転職者のことだけ言っている?っぽいので、「ハードルが驚くほど高い」というのは中途で入るのが難しいっていうことなのかな?
それとも中途で入ったあとその任務につくのが難しいということなのだろうか。

わたし、実はちょっと前にグローバル人材(笑)として転職活動をしたことがあるんだけど、仕事はありそうだったんだよなあ。(ちなみにいわゆる外資企業が多かった)
そういう職種にアプライするまでのハードルが高い、という意味だとしたら、うんまあもうちょっとがんばろうねというか、夢見る少女じゃいられない、っていうか・・・・


でも、海外で働くことをあきらめきれない……。そんな人が、現採にピッタリはまるのかもしれない。最近では海外での転職を斡旋するエージェント(人材紹介会社)も増えているから、日本にいながらにして現採案件が探せる手軽さも、“現採人気”を後押しする。

いやだからぴったりはまらないってばー。
そういう人にはもっとたくさんの選択肢がある。


人事コンサルティング会社・wealth shareの代表取締役鈴木智之氏も「結論から言って、現採は絶対にやめたほうがいい」と断言する。
「理由はただ1つ。駐在員と現採では、身分が違うからです」

身分制が残っている世界が、まだあったんですね・・・・(棒)
「身分」とかいう言葉を使うあたり、あまりお世話になりたくないな、このコンサル会社
せめて「立場」とか「責任範囲」って言えばいいのに。


例えば、商社の海外駐在員は、ただでさえ高い本邦給与と海外給与が2本建てで支給され、国内で働く場合のおよそ2~3割の上乗せ分が期待できるのに対し、アジア諸国の現採日本人の給与は、日本円にして9万円~17万円が目安。

いいなー、商社ってそうなんだー。(棒)
ちなみに、
「現地採用の人には待遇を話さないように」
と、釘を刺されている駐在員がいるのは確か。
待遇が違いすぎて訴えられる可能性があるかららしい。うーん。。。。


 その上、中にはあからさまに現採日本人を見下す駐在員もいる。

「東南アジアだと駐在員が2~3人しかいない拠点も多く、そのわりに1人の裁量が大きいため、天狗になってしまう人が多い。(中略)」

天狗になって、えらそうにふるまう駐在員の人を見たことがあるので、絶対に自分はそうならない、と決めている。
言葉遣い1つとっても、当たり前のような呼び捨てや、「あいつ」「やらせとけ」みたいな言い回しをするので天狗は一目瞭然。
あー、大きな会社だったり、日本という国にぶら下がって、世の中を上から見ている人なんだなーと思う。


仕事内容も、本社駐在員と現採日本人では、まるで違う。本社から来る駐在員は、会社の経営戦略の1つとしての現地事業という枠で、ダイナミックな仕事ができるのに対し、現採日本人は現地職員の取りまとめ程度の仕事しかさせてもらえない。

これは会社によって違うと思うのでご確認くださいとしか言いようがない・・・・
わたしの職場では、現地採用の日本人以外の同僚がいるけど、ふたりともとても重要な仕事をしてもらっているし、わたしにできないことをいつも補ってもらっている。
補ってもらうものは以下の通りで、逆もまたしかり。お互いさまだと思う。

(1)言語のネイティブチェック(同僚は英語やフランス語、中国語、わたしは日本語)
(2)専門分野の補完(同僚は政治や知財等について、わたしは技術系)
(3)これまで経験した国の文化の知識(同僚はアメリカ、カナダ、ヨーロッパなど、わたしは日本やアジアの国)

わたしはまだまだ補ってもらうところがたくさんありすぎなので、まじでえらそうにとかできませんはい。



「現地採用は、しょせん現地採用。どれだけ優秀だろうが、現地の事業や言語に精通していようが、現地採用という枠からは出られません。本社組になりたいと言っても、人事部に『しょせん、現地採用なんでしょ?』と扱われるだけです」

いや優秀だったら、正当に評価してくれないような会社の本社組になりたいなんて思いません・・・・!!!!!

自分が好きな土地に住み、好きな文化に触れながら仕事をするのが幸せ、といった価値観で現採日本人として働くのは有意義かもしれないが、「世界を股にかけて活躍する第一歩に」なんて野心から現採を目指すのは、無謀かもしれない。

無謀、という言葉がここに来るのはあきらかにおかしいと思うけど、それはおいておいて。
『「世界を股にかけて活躍する第一歩に」なんて野心』を持っているなら、どこかのステップで現地採用という立場になってみてもいいんじゃないかな

野心を持っているなら、冷静に駐在員や日本の企業のレベルを判断して、「あ、こりゃだめだー」って転職するくらいのことはするだろうし、さっきも書いたけど、優秀な人を持ち腐れさせちゃうような会社はさっさとやめちゃえばいい


--------


はーーーーーー、つっこみ終わった。


まとめよう。この記事に言いたいのは、

日本が停滞してるとか言いながら、

原因のひとつかもしれない、現在のシステム、新卒一括採用、正社員、終身雇用バンザイ!みたいな姿勢がちぐはぐで、

あー結局世の中全部を否定したいのね。中二病なのね。


ということであった。
現地採用、駐在員といっても、ただの仕事の役割(しかもその時だけの)なだけで、身分なんかじゃない。
そのあとの人生を考えたときに、どちらがいいのか、っていうのは一時の立場や、失業保険云々だけでは判断できないと思う。
この著者にはそれがわからんのですよ。(使ってみたかった)

わたしは誇れる学歴も知識もなく、英語もまだまだだと思っているけど、たまたま、
・ちょびっと専門分野を知ってる
・ちょびっと英語ができる

という点が、今やっているプロジェクトでちょっとは役立ちそう、ということで、日系企業から駐在員としてニューヨークに来ている。
これはものすごいラッキーケースだけど、誰にでもあり得る、おこりえることなんじゃないかなあ、とも思ったりする。
ほんとにわたし、ただの田舎出身の三十路女っすよ。だから駐在員なんて大したことないっす。誰でもなれる。
(あ、大したことある人もいるか。ごめんなさい(笑))

こういう記事がよくわからないチューザイ像を作り上げるのは、チューザイ側も勘違いするし、周りも「そうなのかー」と思ってしまうかもしれないので、本当にやめてほしいなあと思った。

「グローバル人材(笑)」「チューザイ(笑)」については、こんどぜひ思うところを書きたいなあと思っているんだけど、ちょっとまとめきれていないので、そのうちに!
あ、最後に。

テレビ東京 大江麻理子NY転勤の舞台裏(livedoor NEWS)

海外で箔をつけるとかほんと・・・・古いよなあ。
本人が気の毒だなあと思うわけです。


(2013/2/12追記)

つっこみに集中しすぎて、「こういう観点は?」というコメントをいただいたり、大事なことを書き忘れている感があったのでちょっと追記をば!


・「でも駐在員と現地採用って、『身分』違うよね?」
→ううむ、細かいかもしれないんだけど、『身分』という言葉がしっくりこなかったんだよなあ。
立場、待遇、ならわかるかもしれない。
駐在員と現地採用の人の待遇の差については今後ぜひ書きたいと思っているので、ちょっと考えをまとめようと思う。

・「現地採用の人から、『業績を上げても、本社から来ている上司が本社に凱旋するだけになってしまうという』という愚痴を聞いたことがある」
→これは・・・・言うなれば、たとえば現地採用vs本社の人、という関係でなくてもどこでも起きえることかもなあと思った。

・「現地採用の日本人と日本人以外で待遇(扱い)が違うってことはよくあるのでは?日本人には現地採用でも日本人的労働時間を求めるとか」
→これ、どうなんだろう。わたしの職場ではない・・・・ように見えるんだけど。
正直、わたしのチームは日本人駐在員+外国人現地採用、という組み合わせで成り立っているので、この観点はなかった、というのが正直なところ。
「日本人」ということが、扱いの差を生むのかどうか、そこから不満が生まれるのか、っていうのはこれから観察していきたいと思う。

・「駐在員はすごくない」、という意味
→よく考えたら全世界の駐在員の方たちを敵に回す発言でしたーーーごめんなさい(遅い?)。
もちろん、優秀ではないとかそういうことが言いたいわけではなくて、「必ずものすっごく選ばれた人がなるっていうものではないんだよー」ということが言いたかったのです。
(いや、そういう人もいるとは思いますが!)
ただ、わたし、駐在以外で海外武者修行みたいのを経験しているので、そことの違いで思うところがたくさんあるのです。
なので、「駐在員のイケてるオレ」とか、「駐在でセレブ生活~♪」みたいの見ると「うわぁ・・・・」みたいに思うんですね。貧乏性も手伝って。すんません(笑)
その辺は今後ちょいちょい書いていきたいです!
みなさんからのコメント、本当に示唆に富んでいて、いろいろ考えさせられてありがたいです。ありがとうございます!

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05.考えたこと」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
女性の駐在員について調べていてこのブログに辿り着きました。
私もこれからどんどん普通の事になっていくと思います。

>あやのさん

こんにちは!わざわざコメントありがとうございます。

そうですね、まだ女性の駐在員はあまりいないように見受けられますが、今後は男女を問わない、有望な人の登用が進むと思います。
それには、男性も女性も、社会全体がいろんな生き方やキャリアパスを受け入れられるようになるといいなあと思います。

もしよろしければ、こちらのエントリーもご参考まで!
今後もよろしくお願いします。

『専業主夫でも主婦でもいいじゃない』
http://usa-in-usa.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-7576.html

コメント/エントリの紹介ありがとうございます。
アメリカの長期滞在者のうち、本人が民間企業で働いている人のうち、男性45,482人、女性6,611人なんですって(2012年/外務省調べ)。

大学でレポート書いてまして、もし良かったらインタビューをお願いしたいです。
ayano.sonoda (アットマーク) topper.wku.edu
プロフィール等でメールアドレスを見つけられないのでメール頂ければ嬉しいです。

>あやのさん
再びありがとうございます!
コメントのメールアドレスにメールをお送りしたら送れなかったので、フォームのメールアドレス欄に書いていただいていたアドレスにメールをお送りしました。
ご確認ください!

メールありがとうございました!
インタビュー楽しみにしています。
お仕事頑張ってくださいねー。

駐在員は偉いし、すごいですわよ。
まあ、職種にもよりますが、帰国後はエリートコースまっしぐらです。

夫は20代で大企業の駐在員ですが、駐在費は年間約1000万円いただいています。
里帰りは、家族全員ビジネスクラスと宿泊代は会社持ちです。

こんな贅沢な暮らしをしていて、帰国した時が怖いですが、いただけるものは頂いて、駐妻ネットワークを広げて主人の仕事の役に立てたいです、うふ

こんにちは。コメントさせて頂きます。8年前に駐在員をしていました。初の女性駐在員だったので、いい事悪い事色々経験させてもらいました。感想としては、駐在員、待遇はいいけど駐在場所によっては危険かまあるよ。男性の先輩に負けないようにと頑張りましたが、強盗事件に合い、帰国を決めました。わたしがいた製造業では日本国内以上なやまだまだおっさんの世界なので、自分を見失わないように、他人は他人、自分は自分て気持ちが大切ではと思います。

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